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口が開かない…それは顎関節症かもしれません

放置せず、早めの歯科受診をおすすめします。

「朝起きたら口が開かない」「大きく開けると痛い」「食事中にカクッと音がする」そんな経験はありませんか?
実はこれらの症状は、顎関節症(がくかんせつしょう)と呼ばれる病気の代表的なサインです。

一時的な違和感だと放置してしまう方も多いですが、放っておくと症状が悪化し、日常生活に支障をきたすこともあります。
今回は、「口が開かない」という症状の原因と、歯科でできる当院の治療法について詳しく解説します。

「口が開かない」とはどんな状態?

口が開かない

一般的に、成人の正常な開口量は約40〜50mm、縦に指3本が入る程度が目安です。
しかし顎関節やその周囲の筋肉にトラブルがあると、指1~2本分程度しか開かなくなることがあります。
痛みや違和感を伴う開口障害がある場合、関節や筋肉に何らかの異常がある可能性があります。

特に次のような症状を感じる方は要注意です。

  • 口を開けようとすると痛む
  • 顎を動かすと「カクカク」「ガリガリ」「カチッ」と音がする
  • 顎が引っかかって、口を大きく開けられない
  • 顎まわり(こめかみ・耳の前・下あごあたり)が重だるい
  • 朝起きると顎がこわばって動かしにくい
  • 日常的に片側だけで噛んでしまう癖がある

「口が開かない」主な原因とは?

「口が開かない」という症状にはさまざまな原因がありますが、もっとも代表的なのが顎関節症です。
日本人の約半数が生涯で一度は経験するといわれている、非常に多い疾患です。
顎の関節(顎関節)や周囲の筋肉、靱帯、関節円板の不調が原因で、開口障害・痛み・関節音などが起こります。

顎関節症

咀嚼筋(噛む筋肉)の炎症・過使用

食いしばり、歯ぎしり、ストレスによる筋肉の緊張などが挙げられます。
筋肉が過剰に働くことで、痛みや開口制限につながります。

関節円板のズレ・摩耗

顎関節内でクッションの役割をする円板が前方にずれたり、損傷を受けたりすることで、関節のスムーズな動きが阻害されます。

靱帯・関節組織の炎症・摩耗

靱帯の負荷や炎症、関節軟骨の摩耗などによって、顎関節の可動性が低下したり痛みが出たりします。

咬合(噛み合わせ)のズレ

歯並び・噛み合わせの乱れが、顎関節に不均衡な力を及ぼし、関節や筋肉に負担をかけてしまうことがあります。

習慣・癖・姿勢の影響

頬杖、うつ伏せ寝、片側噛み、姿勢の悪さなど、日常習慣が顎関節の偏った使用を助長します。

放置するとどうなるの?

頭痛

「そのうち治る」と思って放置してしまうと、次のようなリスクがあります。

  • 慢性的な顎の痛み
  • 顎の変形や左右差の悪化
  • 顔の歪み
  • 肩こり・頭痛・耳鳴りの併発
  • 噛み合わせの乱れ

顎関節の不調は、口腔だけでなく全身のバランスにも影響します。
早期発見・早期治療が何より大切です。

自宅でできる応急対処法

  • 顎の安静:固いものを避け、咀嚼回数を減らす
  • 温める:蒸しタオルなどで筋肉の緊張をほぐす
  • 無理に口を開けない:強引に開けると悪化する可能性あり
  • ストレッチや軽い開閉運動:痛みが軽ければ有効

ただし、症状が長引いたり悪化している場合は、必ず専門医へ相談しましょう。

高橋歯科医院の顎関節症治療とは?

「口が開かない」「顎が痛む」といった症状に対して、根本原因を突き止めたうえで、患者様一人ひとりに合った治療を行っています。

即効性のあるレーザー治療

鎮痛効果、消炎作用、殺菌作用、止血作用を併せ持つレーザー照射を行い、炎症を抑え、痛みを軽減します。
レーザーを痛みのある部分に照射することで、その場で痛みの軽減を実感できる場合があります。

噛み合わせ治療・矯正治療による根本改善

顎関節症の大きな原因となる「噛み合わせの乱れ」を整え、再発しにくい状態へ導きます。
矯正治療を含めたアプローチで、顎関節にかかる負担を軽減します。

再発予防のための生活習慣改善・機能訓練

患者様の症状に合わせたトレーニングで、顎の機能回復をサポートします。

「口が開かない」状態を放置しないで — 早期診断・早期治療が重要

「いつか治るだろう」「少し我慢すれば落ち着くだろう」と放置していると、関節円板の変性・ずれが戻らなくなるケースや、慢性的な痛み・可動域制限に進行するリスクがあります。
特に「口が開かない」「顎が痛い」状態が数日〜1週間以上続く場合は、自己判断せず、専門的な医療機関を早めに受診することが望まれます。

当院では、レーザー治療・噛み合わせ治療・習慣改善といった複数のアプローチを組み合わせながら、再発しにくい顎の健康を目指す治療計画を提供しています。

まとめ:あなたの「口が開かない」悩みに向き合います!

「口が開かない」「顎が痛む」「顎関節の異音が気になる」──そうした症状は、顎関節症の典型的なサインです。
当院では、即効性を目指すレーザー治療 + 噛み合わせの根本改善 + 再発防止の生活指導を柱とした治療プランを提供しており、患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた最適な治療を目指しています。

まずはお気軽にご相談ください。
あなたの快適な口腔機能の回復を、心より応援いたします。